天祭壇
天祭壇は、昔、人々が天に祭祀を捧げるために設けた祭壇で、三国史記をはじめとした昔の記録には「新羅に聳える太白山を三山五岳中の1つである北岳として祭祀を捧げた」という記録があり、昔から霊山として仕えてきた事がわかる。太白山の頂上に位置する天祭壇は、天王檀を中心に北側に将軍檀、南側にはそれよりも小さい下檀3つで構成されており、石が積まれて神域を成している。ここにある天王檀には自然石を積んだ周囲27.5m、高さ2.4m、左右幅7.36m、前後幅8.26mの楕円形の階段があり、石の檀が9段なので9段塔とも呼ばれる。毎年、開国記念日にはここで祭祀を捧げるが、中央に太極旗と七星旗を立て、その周辺には33の天旗と28の宿旗を立て9種類の祭物を供える。この周辺の渓谷一帯には、誠を捧げる祈祷の場として使用される大小の積石塔と石檀があり、むやみに獣を捕まえたり木を折る事を禁じている。
指定番号国家指定重要民俗資料 | 第228号 |
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所在地 | 所道洞山80 及び 穴洞山87-2 |
規模、様式 | 周囲27.5m、高さ2.4m |
指定年月日 | 91. 10. 23 |
ウォルドゥン窟
大小7つの空洞と広場がある不規則な円筒形の垂直洞窟である。この洞窟の地質年代は 約5億年前後と推定され、色とりどりの石筍が列を作る先筍柵をはじめ各種の鍾乳石と乳石などがキラキラとして地下の宮廷を成している。洞窟の側壁には洞窟珊瑚が発達し、乳石と鍾乳の滝が壮観である。下段部の広場には洞窟湖があり水深は4m前後で、広場の中心には高さ8mの大石筍がある。
※ 非公開の洞窟
指定番号 | 江原道記念物第58号 |
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所在地 | 院洞山117番地 |
規模、様式 | 円筒形垂直洞窟 |
指定年月日 | 86. 11. 09 |
石長丞
太白山の頂上に位置する天祭壇の天祭信仰に関連するものであり、太白山神の守護神像として太白山に登る要所の両側に位置する。これは、ここが神聖な地域である事を知らせるために建てたものである。北側の約500m地点の龍潭の上側の石長丞は元は松林の中にあったが、観光客が行き来しながら松林に石を投げたため石長丞は石に埋まってしまった。後に太白山の望鏡寺が創建され、石長丞は境内に移され弥勒仏に仕えたが、1987年に太白文化院によって現在の位置に復元された。この石長丞の製作時期はわからなくいが、材質は花崗岩で大きさは天下大将軍は高さ170cm、周囲130cmで、地下女将軍は高さ155cm、周囲135cmであり一般男女の標準体格ほどである。これは、太白山に関連する民俗信仰の研究に貴重な資料として評価されている。
※ 非公開の洞窟
指定番号 | 江原道民俗資料第4号 |
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所在地 | 所道洞192/td> |
規模、様式 | 天下大将軍 高さ170cm、周囲130cm |
地下女将軍 | 高さ155cm、周囲135cm |
指定年月日 | 95. 3. 9 |
本寂寺址3層石塔材
寺谷には昔から本寂、深寂、妙寂、隠寂など多くの寺刹があり、塔通りと呼ばれたこの一帯に本寂寺があった。本寂寺の創建年代については記録はないが、山寺で発見された瓦のかけらから見ると新羅の末期に創建されたものと思われる。「仁祖実録」(仁祖26年、1648年)と「陟州誌」には本寂寺が紹介されている。1916年に発刊された「三陟郡誌」には「本寂寺は肅宗(在位期間1679~1719年)の時、村の西側にあったが今はなくなり石塔だけが残っている。」と記録されているのを見ると、すでに300年余り前に廃寺されたものと思われる。収集された石塔材は新羅石塔の様式をよく継承しており、統一新羅の末から高麗時代の初めに建立されたものと推定される。現在残っている部材は完全ではないが原形復元が可能であり、太白地域の仏教文化の様相を探る非常に重要な資料である。1998年4月に太白市と太白文化院、そして太白郷土文化研究会の共同で、周辺に散らばっていた石塔材を収集して文化財に指定された。
※ 非公開の洞窟
指定番号 | 江原道文化財資料第126号 |
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所在地 | 黄池洞 467-10 |
指定年月日 | 2000. 1. 22 |
鉄岩駅頭選炭場
1935年の日帝植民地時代に、総督府が南韓最大の無煙炭鉱である三陟炭鉱をはじめて開発した。開放後は国家経済発展の次元で国営企業として出発させたが、大韓石炭公社傘下の長省鉱業所は現在に至るまで稼動中である。
炭鉱から採掘された原炭を需要者に合わせて選別し加工処理する選炭施設で、60~70年代の国家エネルギー産業の中枢的な役割をしてきた韓国の近代産業史の象徴である重要施設である。
炭鉱から採掘された原炭を需要者に合わせて選別し加工処理する選炭施設で、60~70年代の国家エネルギー産業の中枢的な役割をしてきた韓国の近代産業史の象徴である重要施設である。
指定番号 | 国家指定重要民俗資料第21号 |
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所在地 | 鉄岩洞 361-1番地 (13,471㎡) |
指定年月日 | 2002. 5. 27 |
主要施設 | 原炭貯蔵及び運搬(ベルトコンベヤー)、軽石の選別及び破砕運搬、1.2.3次の無煙炭の選炭、 異物分離 (沈殿)、各種機械供給及び手選倉など5コース(分野)に渡り20の主要施設を形成。 |