太白山の四季
春の生気
他の地域よりも太白山の春は遅く訪れ5、6月の初めまで桜が花を咲かす。二輪草、金剛すみれ、太白すみれなど色とりどりの多様な野生の野花は、見る者に自然の素晴らしさを感じさせる。
毎年、つつじ祭りが開催される。
夏の緑陰
太白山の夏は、鬱蒼とした山林から吹いてくる涼しい風と渓谷の冷水により暑さを癒し忘れさせるには絶好である。
秋の紅葉
華やかではないが、落ち着いた淡い色彩を帯びる。紅葉と共になつめの木の端雅さは、見る者に嘆声をあげさせる。
幻想の冬
太白山の晩秋から降る雪が櫟と調和し、雪景色と頂上一帯の樹霜は感嘆詞をあげさせる。
太白山の秘境
将軍峰
天祭壇のある頂上から北側に300m地点にある標高1,568mの太白山で最も高い峰である。峰の頂きには自然の珪岩が積まれた将軍壇がある。プセ峰の頂上と文殊峰間にある峰が南に伸び、太白大幹により小白山山脈の始まりとなる。
昔、新羅の時には、ここの峰から南に伸びている慶和道と江原道に通じる要路であった。 ここに下壇がある。
文殊峰
太白山の東側にある標高1,517mの岩でできている特異な形態の峰で、昔、この峰の岩で文殊仏像を作ったといわれ付けられた名前である。
元述峰とも呼ばれるが、新羅の時に金?信将軍の次男である元述郎がここで修練したとして付けられた名前である。
龍井
太白山の望鏡寺の横にある井戸で、韓国で最も高い所から湧き出る泉である。
水が湧き出る地点は標高1,470m位の高地帯で、韓国の100大名水の中でも最も冷たく味がよいと有名である。
昔からこの水は天祭を捧げる祭水として使用された。
太白山の日の出
毎年、元旦には多く観光客が訪れ、日本海から昇り山や雲と調和する日の出を眺めながら新年の願いを祈願し計画を立てる。
櫟の群落
「生きて千年、枯れて千年」という櫟は太白山の代表的な木で、四季を通してその緑を誇る。
将軍峰とプセ峰一帯に櫟の群落地がある。
龍潭
道立公園入口の清源寺の境内に位置する。
昔、洛東江下流のある村にとても親孝行な三兄弟が母親と一緒に暮していた。ある日、母親が体全体が蛇の様に変っていく病気にかかり死にそうになった。どんな薬を使っても効き目がなかったのであるが、ある日、夢に神霊が現れ、母親を洛東江上流の太白山のふもとの池に連れて行く様にといった。翌日、門の外に竜馬が現れ鳴くので母親を乗せてこの池に来たら、母親が池の中に入り竜になったという伝説がある。